日々健康
伝統薬のある暮らし日々健康
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伝統薬のある暮らし
伊勢くすり本舗は、1570年創業の加藤延壽軒を祖とし、
文化・文政(江戸後期)には、時の関白二条家の製薬所として、
古くから薬草を丸めて作った丸薬を製造してきました。
伝統薬の知恵や技術を活かし、現代の人々の健康をサポートする
新しい伝統薬づくりを、ここ伊勢で行っています。
伊勢くすり本舗ショップは、
伊勢神宮内宮近くに位置し、
萬金丹やおはらい丸、芍薬商品、
萬金コーラやジェラートなどが楽しめる
カフェコーナーもご用意しております。
伊勢神宮内宮へとつづく門前町の
おはらい町に屋台を出しております。
屋台では、萬金丹、おはらい丸の他、
萬金飴、萬金コーラを販売しております。
お伊勢参りのお土産にご利用ください。
「越中富山の反魂丹、鼻くそ丸めて萬金丹」という俗謡でも親しまれてきた萬金丹は、伊勢白粉(いせおしろい)とともに伊勢路の土産物として全国に広まりました。
お伊勢参りは江戸時代に庶民の間に広がり、村や町ごとに積立金で年一回代参を送り出す〝伊勢講〟といった風習が定着し、代参人は、荷物にならず、しかも実益ある薬ということで、お参りの土産物として萬金丹を選び、送り出した人々からありがたいと喜ばれました。
また、武士が腰に下げていた印籠の中にも萬金丹が入っており、懐中薬の代表でもありました。その人気から、伊勢の萬金丹には多くの偽物が出現し、ひと頃30種類もの萬金丹が出回っているほどでした。そのなかでも古い歴史をもつ、「野間萬金丹」は、かつて〝霊方萬金丹〟として知られ、野間家の言い伝えによると、祖・野間宗祐が室町時代の応永年間(1394~1427)に故郷・尾張国野間から仏地禅師に随行して朝熊岳の金剛證寺に移住し、その信仰の中で秘方を授けられ、創薬したのが萬金丹であったといわれています。
金剛證寺は伊勢神宮の鬼門を護る寺とされ、「お伊勢に参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と伊勢音頭にも歌われたことでも知られており、金剛證寺で祈祷を終えた後、参詣の人々が多く買い求めたといわれています。
萬金丹は、江戸時代、旅の道中に常備する万能薬とされていましたが、主に胃腸の不調を改善するもので、その効能は、食欲不振、消化不良、胃弱、飲みすぎ、食べすぎ、胸やけ、胃もたれ、はきけ(胃のむかつき、二日酔い、悪酔、悪心)などとなっており、又、配合されている生薬には、下痢、腹痛にも効果があり、その用途は幅広いものでした。
昔ながらの伝統薬が、新しいカタチで注目を集める日も近いかもしれません。